鬱の診断で早めに気付く~早期治療でパッと回復~

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鬱病内容

悩む男性

医師に鬱病と言われた

「鬱」には大きくわけて2種類あります。鬱状態と鬱病です。鬱状態とは、誰にでも起こり得る抑鬱状態を指すのに対し、鬱病はその外にある病的な抑鬱症状を指すといいます。例えば鬱状態は、仕事や受験、恋愛などの失敗によって気分が落ち込んでいる状態を指します。個人の性格もあるため、立ち直りが早い人と遅い人、もしくは、鬱状態に陥りやすい人とそうでない人の違いはあるでしょう。それでも病的な抑鬱症状(鬱病)とは一線を画しているのが、鬱状態です。わかりやすく言えば、抑鬱状態は感情が負の方向に高まっている状態を指します。それに対して鬱病は、感情の消失を指します。感情が消失し、身体的に大きな影響が出てきて、日常生活に支障をきたすのです。睡眠障害や摂食障害に加え、慢性的な疲労、倦怠感、ホルモン系の異常や、内臓器官の異常、頭痛や発熱など風邪の諸症状があらわれることもあります。このように、鬱状態と鬱病では大きな差があります。さらには、鬱状態は自己診断が可能なことに対し、鬱病は精神疾患に属するため、医師の診断が必要です。自分で診断基準と照らし合わせて「自分は鬱病だ」と診断することは出来ません。また、鬱病が本物であるかどうかは、医師による診断でも難しいのが現状です。医師と会話して診察を受けても、患者が真実を言っているとも限りません。そして診断基準は、目に見えるものを参考にするしかないからです。病と言われても、安易に信用してはいけません。

精神医療に変革を

鬱病は医師による診断が必要ですが、医師が鬱病の診断を下し、それに正当な根拠を見出すのは難しいことが多いのです。そこで光トポグラフィー検査(NIRS)や、血液検査、tms治療などが注目されています。光トポグラフィー検査は、脳の前頭葉の血流を近赤外線を用いてはかり、その結果を見て鬱病かどうかを判断する検査です。光トポグラフィー検査は、患者が正常、鬱病、双極性、統合失調症の4パターンのうち、どれに近い血流を示しているかを60〜80%の精度で解明できるといいます。現在では保険適用で5000円以下で検査することが出来ます。今後鬱病診断・治療のメインは、このようなエビデンスに基づくものへと変化していくことが期待されます。また同じように、エビデンスに基づく治療方法として、tms治療があります。tms治療は、磁気を脳の特定の部位にあてて、血流を増加させることで、その機能低下を改善するための治療法です。光トポグラフィー検査によって、タイプがわかれば、tmsにより、効率よく治療することが可能となります。tms治療は薬物療法や、電気けいれん療法と比較しても、副作用が少なく、治療効果が高い点において注目されています。ただし、費用が比較的高額であることが唯一のネックです。保険適用外の治療方法だからです。今後鬱病患者が増え、使用機会が多くなることで、厚生労働省から保険適用の認可が下りる可能性もありますし、そうなれば、より一般的な治療法として確立していく可能性があります。

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